下肢用支持シェル装置
专利摘要:
本発明は、下肢に配置する、足部(23)とふくらはぎ部(21)とを有する支持シェル装置(20)に関し、ふくらはぎ部には、このふくらはぎ部の入口開口部(32)側に配設され、ふくらはぎ部の長手方向に延在する2つのふくらはぎ支柱(29、30)と、支柱連結部でふくらはぎ部に連結し、足部の踵部に向かい延在する踵支柱とを備え、U字形で足裏領域周りに延在する2つのボウ支柱(34、35)を有する支持ボウ装置(24)を、足部に配設し、ボウ支柱のボウ自由端部を、1対で、足首軸に対応する関節軸上の共通の枢支関節(43、44)で、ふくらはぎ支柱に枢動連結し、共通の支持ベース(36)を介して互いにV字形に連結し、支持ベースを、該支持ベースの踵側端部で、ふくらはぎ部の踵支柱に、関節連結する。 公开号:JP2011515119A 申请号:JP2010550059 申请日:2009-02-27 公开日:2011-05-19 发明作者:ホプマン,ゲロ 申请人:オーペーエーデー アー・ゲー; IPC主号:A61F5-02
专利说明:
[0001] 本発明は、請求項1のプリアンブルによれば、下肢に配置する、足部及びふくらはぎ部を有する支持シェル装置に関する。] 背景技術 [0002] 上記種類の支持シェル装置としては、支持シェル機能を可能にするために求められる安定度を実現する構造において、本質的に異なる様々な実施例が知られている。基本的には、下肢及び少なくともその隣接する足領域を完全に包囲して必要な安定度を実現する「密閉型」支持シェル装置と、シェル表面全体、特にふくらはぎ部分の表面を補強することにより支持シェルの安定度を達成する「開放型」支持シェル装置とに、区別できる。この目的のため、繊維補強材等の既知の材料が採用される。] [0003] 支持シェル装置のシェル部品間で関節機能を実現したい場合には、従来シェル用として使用されているプラスチック材の他に、十分に剛性があり、且つ支持シェルの力を吸収する耐屈曲性の関節付属部品を実現可能にする金属製構造部品が使用される。] [0004] 特に、支持シェル装置で金属製付属部品を使用していると、金属部品がX線照射に対して不透過なため、支持シェル装置を付けた身体部分のX線検査を受けるのに、当該身体部分の支持シェル装置を取外す必要があり、これが不都合なことが分かっている。また、着け心地と衛生の両観点から、通気性を最大限にした支持シェル装置を製造すると有利なことが実際に分かっている。] 発明が解決しようとする課題 [0005] 従って、本発明の目的は、一方で、好ましくは通気性があり、即ち通気に優れた構造であり、同時に運動性が高く、着け心地が良く、他方で、ふくらはぎ部分と足部分との間の関節連結部が、金属製構造部品を使用せずに形成できるほど十分な剛性度を示す、支持シェル装置を、提案することである。] 課題を解決するための手段 [0006] この目的を達成するために、本発明の支持シェル装置は、請求項1の特徴を有する。] [0007] 本発明によれば、支持シェル装置のふくらはぎ部には、このふくらはぎ部の入口開口部に配設され、ふくらはぎ部の長手方向に延在する2つのふくらはぎ支柱と、支柱連結部でふくらはぎ部に連結し、足部の踵連結部に向かい延在する踵支柱とを備え、U字形で足裏領域周りに延在する2つのボウ支柱を有する支持ボウ装置を、足部に配設し、ボウ支柱の自由端部を、1対で、足首軸に対応する関節軸上の共通の枢支関節で、ふくらはぎ支柱に枢動連結する。また、ボウ支柱を互いに対してV字形に配置し、共通のボウベースを介して互いに連結し、支持ベースを、その踵側端部で、ふくらはぎ部の踵支柱に、関節連結する。] [0008] 本発明の支持シェル装置の設計により、支持シェル装置を、通気可能に又は空気透過性になるよう構成する構造を、金属製構造部品又は関節金具を用いずに、関節接合機能を、ふくらはぎ部と足部との間で実現できる。本発明の支持シェル装置は、金属製金具又は構造部品を含まないために、X線照射を透過でき、それによりX線検査をする際に脚から支持シェル装置を取外す必要がない。また、本発明の支持シェル装置により、「開放型」支持シェル装置とすることができ、金属製金具又は構造部品を含まなくても、着け心地や運動性に関する、それに相当する効果を提供できる。特に、「密閉型」支持シェル装置において必要となるような、被覆用「補助的シェル」、即ち、ふくらはぎを被覆する脛骨用シェルや足用シェルを被覆する足把持用シェル、と組合せて、支持シェル装置の十分な安定度を獲得するよう、支持シェル装置に入れた後に入口開口部を密閉可能にすることが、不要になる。] [0009] また、支持ボウ装置の支持ベースの下側に、足裏装置と連結する連結装置を備えて、それにより支持ベースを用いて、支持力を足裏装置に直接導入することを容易にすると、特に有利である。] [0010] 最小限の支持シェル装置の構成において、支持ボウ装置の支持ベースの下側に補助足裏装置を備えた場合、出来るだけ少数の構成要素を使用して、十分機能的な支持シェル装置が実現できることになる。] [0011] 更に、支持ボウ装置の連結装置を補助足裏装置として形成することにより、連結装置が、部品削減に関して有利な二重機能を果たす。] [0012] また、支持ボウ装置の支持ベースの下側に、力センサー用作動装置を備えることにより、支持シェル装置の使用中に発生する支持力をモニタリング及び表示する構造的方法を、特に容易に実現できる。] [0013] 殊に、支持ボウ装置を、足部の嵌込シェルとは独立した構成要素として設計すれば、支持安定機能による影響を受けない多種多様な設計オプションが、利用可能である。] [0014] 支持ボウ装置の嵌込シェルとの組合せを、スナップフィット連結とすることによって、特に簡易で安定的に実現できる。] [0015] 支持ボウ装置と嵌込シェルとの間の連結に関してどの実施例を選択するかとは関係無く、上記連結を着脱可能に設計して、例えば、規格化された支持ボウ装置が、異なるユーザに対して個々に設計した嵌込シェルを有せるよう構成可能にすると、特に有利である。] [0016] 足部に、嵌込シェルと組合せられる爪先部を設けることにより、特に快適な適合をユーザ夫々に等しく容易に提供できる。] [0017] 特に、連結部を伸縮可能に形成することにより、実用上の取扱性において有利である。] [0018] 爪先部に、嵌込シェルと連結するための枢支関節を用いてベース部に対して回転可能な爪先支持体を有する構成とすることにより、必要に応じて、着け心地を更に向上させるため、又は痛みを緩和する若しくは治癒を促進する爪先曲げ位置を設定するために、所定の爪先曲げ角度を予め設定できる。] [0019] 曲げ角度設定装置を、足部の支持ボウ装置をふくらはぎ部の踵支柱と踵側で連結するように設け、曲げ角度設定装置には、フラップを有し、フラップを支持ボウ装置の踵連結部に関節接合させ、踵支柱に形成したガイドレールと案内係合させて、様々な位置で踵支柱に固定可能にすることにより、有利な足の曲げ角度の設定が可能になる。] [0020] また、フラップに、2つのレール止め具と相互作用するフラップ止め具を有し、レール止め具を、ガイドレールに対するレール止め具の相対位置を可変にして、両側で変位経路を限定できるように固定可能にすることで、曲げ角度範囲の設定が可能になる。] [0021] ふくらはぎ部に、支柱連結部からふくらはぎ支柱のふくらはぎ側間隙内に延在し、支柱連結部に対して弾性的に支持されるふくらはぎ取付け具を設けることにより、ふくらはぎの筋肉に及ぼす支持及びマッサージ両効果を獲得できる。] [0022] 所定の支持位置を、同時に弾力作用を実現しつつ、等しく予め設定可能にするためには、ふくらはぎ取付け具を、ふくらはぎ取付け具の自由終端領域で、長手方向に変位可能に連結する止め具を介して、ふくらはぎ支柱に連結するのが好ましい。] [0023] ユーザのふくらはぎ周りに適合させる基本設定を実行可能にするために、該止め具を、様々な位置でふくらはぎ支柱に固定可能にすることができる。] [0024] 以下、支持シェル装置の好適実施例について、図面を参照して、より詳細に記述する。] 図面の簡単な説明 [0025] 支持シェル装置について斜視図で示す。 図1で説明した支持シェル装置について、足部から足裏装置を除去して、示す。 図1で説明した支持シェル装置の嵌込シェルについて、支持ボウ装置を除去して、示す。 図1で説明した支持シェル装置の背面図を、ふくらはぎ部と足部との間に曲げ角度設定装置を配設して、示す。 支持シェル装置について、爪先部を足部に配設して、示す。 支持シェル装置について、足部の底面図で示す。 支持シェル装置について、力センサーを足部と足裏部との間に配設して、示す。 支持シェル装置について、ふくらはぎ取付け具用止め具をふくらはぎ部に配設して、示す。 ふくらはぎ部の内面図を示す。 入口開口部カバーと組合せた支持シェル装置について、示す。 力センサーの別の配置方法について、示す。] 図1 実施例 [0026] 図1では、支持シェル装置20を示しており、支持シェル装置20には、下肢を受容するふくらはぎ部21と、ふくらはぎ部21に関節装置22を介して連結する足部23とを有する。足部23には、これもまた関節装置22を介してふくらはぎ部21に関節連結した支持装置24を備える。] 図1 [0027] 患者の下肢に支持シェル装置20を圧入可能にするために、ふくらはぎ部21と足部23の両方に、ストラップフラップ26が、図1に示した足部中心平面25の両側に設けられている。ストラップフラップ26は、外観を明瞭にするために、足部中心平面で視認できる側についてのみ図示するが、足部中心平面25の視認できない側にも、鏡面反転させて配設されている。ストラップフラップ26は、ふくらはぎ部21及び足部23の夫々にも設けられており、フラップ軸27周りに回転可能に連結されている。この例では、フラップの自由端には、この場合締着用ストラップを挿入するためのストラップ穴28(本明細書では穴は示していない)を有している。] 図1 [0028] 図2で示すように、ふくらはぎ部21には、2つのふくらはぎ支柱29、30を力伝達構造要素として有しており、少なくとも足首領域31における入口開口部32の横方向について限定している。ふくらはぎ支柱29、30はふくらはぎ部21の長手方向に延在し、その下側関節連結端部33で関節装置22と合流する。また図2から明らかなように、支持ボウ装置24は、U字形に形成された2つのボウ支柱34、35を有しており、それらは互いに共通のボウベース36を介して連結され、さらに関節穴39に、支柱のボウ端部37、38を互いに対してV字形に配置して合流させる。図2と図3を合せて見ると分かるように、支持ボウ装置24は、嵌込シェル53の関節ピン40を関節穴39に配置して係合連結することによって、足部23を形成する。] 図2 図3 [0029] 図2で説明した関節装置22では、ふくらはぎ支柱29、30の関節連結端部33に形成した関節穴(本明細書では詳細に説明せず)が、嵌込シェル53の側壁41と支持ボウ装置24の関節穴39との間に設けられた嵌込シェル53(図3)の関節ピン40に配設される。それにより関節装置22を介して、足部23と、支持ボウ装置24と、ふくらはぎ部21とが、足首軸(本明細書では詳細に説明せず)と実質的に平行に延伸する共通の関節軸42(図3)上にある枢支関節43、44(図1)に、配置されるようにする。] 図1 図2 図3 [0030] ふくらはぎ部21のふくらはぎ支柱29、30と支持ボウ装置24のボウ支柱34、35を関節接合させた結果、ふくらはぎ支柱29、30によって関節装置22に導入された引張力又は圧縮力は、関節装置22を介してボウ支柱34、35に伝達される。ボウ支柱34、35をV字形に配置したことにより、ふくらはぎ支柱29、30を介して、圧縮力又は引張力が関節装置22及び支持ボウ装置24に夫々導入されるか否かに関わらず、ボウ支柱34、35にかかる曲げ応力又は座屈応力を防止することができる。関節装置22においてボウ支柱34、35が行う相互作用によって、ふくらはぎ支柱29、30によって関節装置22にかかる圧縮応力により関節軸42上の枢支関節43、44(図1)が軸ずれして支持ボウ装置24が拡幅するために発生する支持シェル装置20を不安定にする危険性を、大幅に取除ける。ボウ支柱34、35をV字形に配置することで、結果的に支持シェル装置20を関節軸42に関して軸的に強化できる。] 図1 [0031] 図2からも分かるように、踵支柱47(図8参照)は、踵領域45の上方に位置するふくらはぎ支柱29、30と相互連結する支柱連結部46から、支持ボウ装置24に形成した踵連結部48まで延在する。踵支柱47の踵連結部48との連結は、曲げ角度設定装置49を介して行われる。すなわち、曲げ角度設定装置49の踵連結部48に枢着されている関節フラップ50を、踵支柱47に形成されたガイドレール52に、調節可能な係合装置51を介して接続することにより、両者は連結される。] 図2 図8 [0032] 分解図である図3では、支持ボウ装置24と支持ボウ装置24を補完する嵌込シェル53とを組合せて足部23を形成するところを、示している。既に上述したように、関節ピン40を支持ボウ装置24に形成した関節穴39に係入させて、嵌込シェル53を圧入して支持ボウ装置24に連結する。その一方で嵌込シェル53には、シェル支柱54、55を有し、該支柱54、55夫々は、支持ボウ装置24のボウ支柱34、35に割当てられており、ボウ支柱34、35と略合致するシェル底部56から関節ピン40まで延在する。シェル底部56と同様に、シェル支柱54、55にも、キャッチ装置(本明細書では詳細に説明せず)を備え、嵌込シェル53の関節ピン40を支持ボウ装置24の関節穴39に係入させて、嵌込シェル53と支持ボウ装置24を相互に導入する際、これらのキャッチ装置を、ボウ支柱34、35及びボウベース36に形成するキャッチ装置(これも本明細書では詳細に説明しない)と相互作用させ、スナップフィット結合させる。関節ピン40の関節穴39への挿入を、嵌込シェル53の側壁41を関節軸42方向に押込むことで、可能にする。押圧を解除した後、側壁41による弾性復元力によって、関節ピン40が関節穴39に導入される。] 図3 [0033] 比較的フレキシブルに設計した嵌込シェル53と比較的剛性に設計した支持ボウ装置24との上記組合せ、キャッチ装置の相互係入、及び、嵌込シェル53の関節ピン40を支持ボウ装置24の関節穴39に係入させてスナップフィット結合させた結果、強固な組立体を作製でき、それにより支持ボウ装置24の剛性が更に増大する。その上、嵌込シェル53の設計を、機械的な支持機能を実質的に満たす支持ボウ装置24とは基本的に独立させることで、嵌込シェルをユーザの足形状に個別に適合させる可能性を生み出す一方で、支持ボウ装置24を規格寸法及び規格形状に合わせて実行できる。] [0034] 図4は、支持シェル装置20の背面側の曲げ角度設定装置49(図1)を示している。本例の曲げ角度設定装置49の関節フラップ50は、U字形に設計されており、支持ボウ装置24の踵連結部48に形成した関節ブラケット61、62に、フラップボウ57、58の自由端に夫々形成した関節継手59、60を介して、枢着する。フラップボウ57、58は、フラップ止め具63を形成する共通のフラップベースから伸びている。フラップ止め具63の領域では、フラップボウ57、58にはガイドピン64を備えており、フラップボウ57、58は夫々、踵支柱47に形成したガイドレール66のガイド用ウェブ65に裏側で係合している。] 図1 図4 [0035] ガイドレール66には、ガイドレール66の長手方向に延在する係合溝67を備えており、係合溝67の対向する溝縁部68には、係合歯69を備える。係合バー71及び72を係合溝67に、回転止めファスナ70を介して脱着可能なように挿入する。図4で選択して説明した係合バー71、72を、止め片73、74で、互いに対向するようにフラップ止め具63に対して載置し、それによりガイドレール66に横断的なフラップ止め具63の動作を、1軸方向にも、他の軸方向にも不可能にする。図4で説明した構成では、係合バー71及び72により、フラップ止め具63のガイドレール66に対する相対位置で規定する曲げ角度の設定を、固定する。] 図4 [0036] 規定した曲げ角度の設定を簡易化するために、フラップ止め具63領域において、関節フラップ50には、ガイドレール66に設けた角度マーク76と照準できる覗き窓75を備える。] [0037] 係合バー71、72には、その周囲に係合装置77を備え、係合装置77を係合歯69に対応させて形成し、係合歯69によって予め設定された接触ピッチと合致させて、係合溝67の任意位置で係合バー71、72に挿入可能にする。従って、図4で選択的に説明したものとは異なり、係合バー71、72を、互いからの軸間距離を大きくして、規定した曲げ角度よりはむしろ曲げ角度範囲を規定するように、係合溝67に挿入することもでき、範囲を係合バー71、72の止め片73、74で限定する。この止め具領域では、フラップ止め具63を軸方向にガイドレール66に沿って、足部23をふくらはぎ部21に対して、対応する曲げ角度範囲内で回転できるように、往復動できる。] 図4 [0038] 図5で示すように、嵌込シェル53と組合せることで、爪先部78を足部23に備えることが可能となるが、爪先部78には、嵌込シェル53のシェル底部56に対して長手方向に変位可能で、シェル底部56に係合連結部(本明細書では詳細に説明せず)を介して固定されるベースプレート79を有する。ベースプレート79には、その爪先側縁部に、ここではフィルムヒンジとして形成した枢支関節80を介して、爪先プレート81を備える。図5において爪先プレート81の輪郭の進路を表す一点鎖線で示したように、ベースプレート79に対して爪先プレート81の相対位置を可変とした結果、様々な爪先曲り角度が可能である。必要であれば、所定の爪先曲り角度を設定可能にするように、爪先プレート81に固定手段を備えることもできる。] 図5 [0039] 図6で示すように、ベースプレート79を嵌込シェル53のシェル底部56に、着脱可能な係止装置111を介して固定するが、係止装置111により、嵌込シェル53に対する爪先部78の延出長さaを、個々の足長に適合可能なように、所定の設定にできる。] 図6 [0040] また、図6から明らかなように、支持ボウ装置24のボウベース36の下側に、ボウベース36と、支持シェル装置の取付けを位置決めする支持装置(本明細書では詳細に説明せず)等の他の組立体部品とを連結する連結装置83を備える。更に、図6によれば、ボウベース36には、その下側に、2つの足裏部品85、86で形成した補助足裏装置87を有し、補助足裏装置87は、一定の条件下で、図7で図示する足裏装置84無しに支持シェル装置20を使用可能にするものとする。] 図6 図7 [0041] 図5と図7を合わせてみると明らかなように、ボウベース36の下側82には、足裏部品85と86との間に凸状圧縮面88を備え、凸状圧縮面88を、本明細書ではバネ座金89として形成した力センサー用作動装置として機能させる。平面状外輪90として形成した支持面を有するバネ座金89を、足裏装置84の組付け側91に形成した環状支持面92に載置する。十分な高圧が凸状圧縮面88によってバネ座金89の環状円錐部93にかかった場合、環状円錐部93がクリック音を立てて支持面92の方向にスナップ結合が外れるが、これを、バネ座金89のバネ定数をそれに対応するように調節する際に、発生するクリック音が、所定の制限力及び重錘力が夫々超過した状況を示し、従って過負荷警告を示すようにして、行なう。] 図5 図7 [0042] また、足裏装置84の組付け側91に、受け部94、95を、補助足裏装置87の足裏部品85、86用に形成する。ボウベース36を足裏装置84に位置的に正確に連結するために、センタリングピン96を、足裏装置84の組付け側91に形成する。また、足裏装置84に形成した受け部94、95を補助足裏装置87の足裏部品85、86と一緒に形状嵌合して相対的に位置合わせすることで、センタリングピン96をボウベース36の連結装置83に貫入するのに適して相対的に位置合わせできる。足裏装置84のボウベース36との連結を、足を挿嵌して連結させるが、これをセンタリングピン96が連結装置83に挿入されると、足裏装置84に形成したスナップフィット突出部112が、ボウベースに形成した変位可能なキャッチボルト113と係止するようにして行なう。キャッチボルト113を変位させて連結を解除するのに、ボタン114を押圧して行なってもよい。] [0043] 図8で説明した支持シェル装置20の背面図から、ふくらはぎ部21には、踵支柱47の延長にある支柱連結部46から延在し、実質的にふくらはぎ支柱29、30のふくらはぎ側間隙部98を埋めるふくらはぎ取付け具97を有することが、分かる。ふくらはぎ取付け具97を、その次元伸縮性により、支柱連結部46に弾性的に連結し、それにより支持シェル装置20を下肢に配置した場合に、下肢をふくらはぎに対して上支持縁部99で弾性的に載置できる。支持縁部99の領域では、ふくらはぎ支柱29、30で様々な締着用取付け具100、101、102に相対的に配置できる支持用止め具103(図9)が、ふくらはぎ取付け具97とふくらはぎ支柱29、30との間に延在する。締着用取付け具100、101、102で固定可能にするために、支持用止め具103には、ふくらはぎ支持体97の端面に、楕円形の穴106として形成した止め具ガイドに係合する係合ピン105を備えて、ふくらはぎ取付け具97の経路が偏向されるのを抑制できる。] 図8 図9 [0044] 図10では、脛骨側で入口開口部32から下方に中足骨領域まで被覆する入口カバー107を有する支持シェル装置20を、示している。入口カバー107は、支持シェル装置20のふくらはぎ部21及び足部23とは異なり、機械的支持作用を果たさない、通気性のある可撓性材料から成る。入口カバーは、従って、快適さや衛生面での必要条件に関して最適化してもよい。] 図10 [0045] 図10の説明からも分かるように、入口カバー107を更に強固に支持シェル装置20で固定するために、締着用フラップ108を、ぴったり接合したボウ周りにガイド可能にするが、ボウを、ふくらはぎ支柱29、30とは異なり、比較的可撓性となるよう設計し、ふくらはぎ部21で受容する下肢の周囲に対して弾性的に載置する。] 図10 [0046] 更に、図10では、特に図7の説明と関連して、足裏装置84の前縁部109を、ウェブ形状に形成した当接縁部110で占有できることが明白であり、当接縁部は、足裏装置84の材料と異なり、摩耗や衝撃に対して極めて優れた耐性を有する。] 図10 図7 [0047] 図11では、バネ座金115として形成した力センサーを配置する別の方法について、示している。そのために、その下側に少なくとも2つのガイドピンを備える押付プレート120のガイドピン118、119を受容するための穴117を有する穴パターン116を、シェル底部56の踵領域に形成する。ガイドピン118、119は同時に、バネ座金115を心合わせして位置決めするという目的を果たし、バネ座金115は、その孔縁部121で、ガイドピン118、119を径方向及び軸方向にガイドする。] 図11 [0048] バネ座金115を組付けるために、押付プレート120のガイドピン118、119を穴パターン116に挿入する一方で、バネ座金115を、押付プレート120と穴パターン116との間に挟んで、配置する。本明細書で説明した穴パターン116では、押付プレート120の全部で4本のガイドピン118、119と相互作用させる際に、全部で2つの組付け位置、即ち後方位置と、1個分の穴117を前方にオフセットした位置を得られ、それにより個々に適合した組付け位置が可能となる。] [0049] 20支持シェル装置 21ふくらはぎ部 22関節装置 23足部 24支持ボウ装置 25 足部中心平面 26ストラップフラップ 27フラップ軸 28ストラップ穴 29、30 ふくらはぎ支柱 31足首領域 32入口開口部 33関節連結端部 34、35ボウ支柱 36ボウベース 37、38ボウ端部 39関節穴 40関節ピン 41側壁 42関節軸 43、44枢支関節 45踵領域 46 支柱連結部 47踵支柱 48 踵連結部 49曲げ角度設定装置 50 関節フラップ 51、77係合装置 52ガイドレール 53 嵌込シェル 54、55シェル支柱 56 シェル底部 57、58 フラップボウ 59、60関節継手 61、62 関節ブラケット 63 フラップ止め具 64ガイドピン 65ガイド用ウェブ 66 ガイドレール 67係合溝 68溝縁部 69係合歯 70回転止めファスナ 71、72係合バー 73、74止め片 75覗き窓 76角度マーク 79ベースプレート 78爪先部 81爪先プレート 83連結装置 84足裏装置 85、86足裏部品 87補助足裏装置 88 凸状圧縮面 89バネ座金 90 平面状外輪 91組付け側 92環状支持面 93 環状円錐部 94、95 受け部 96センタリングピン 97 ふくらはぎ取付け具 98 ふくらはぎ側間隙部 99支持縁部 100、101、102締着用取付け具 103 支持用止め具 105係合ピン 106、117 穴 107入口カバー 108 締着用フラップ 109前縁部 110 当接縁部 111係止装置 112スナップフィット突出部 113キャッチボルト 114 ボタン 115 バネ座金 116穴パターン 118、119 ガイドピン 120押付プレート 121孔縁部]
权利要求:
請求項1 下肢に配置する、足部(23)とふくらはぎ部(21)とを有する支持シェル装置(20)であって、前記ふくらはぎ部には、前記ふくらはぎ部の入口開口部(32)側に配設され、前記ふくらはぎ部の長手方向に延在する2つのふくらはぎ支柱(29、30)と、支柱連結部(46)で前記ふくらはぎ部に連結し、前記足部の踵連結部(48)に向かい延在する踵支柱(47)とを備え、U字形で足裏領域周りに延在する2つのボウ支柱(34、35)を有する支持ボウ装置(24)を、前記足部に配設し、前記ボウ支柱の自由端部(37、38)を、1対で、足首軸に対応する関節軸(42)上の共通の枢支関節(43、44)で、前記ふくらはぎ支柱に枢動連結し、共通の支持ベース(36)を介して互いにV字形に連結し、前記支持ベースを、その踵側端部で、前記ふくらはぎ部の前記踵支柱に、関節連結すること、を特徴とする支持シェル装置(20)。 請求項2 前記支持ボウ装置(24)の前記支持ベース(36)には、その下側(82)に、足裏装置(84)と連結するための連結装置(113)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の支持シェル装置。 請求項3 前記支持ボウ装置(24)の前記支持ベース(36)には、その下側(82)に、補助足裏装置(87)を備えることを特徴とする、請求項2に記載の支持シェル装置。 請求項4 前記連結装置を補助足裏装置として設計することを特徴とする、請求項2又は3に記載の支持シェル装置。 請求項5 前記支持ボウ装置(24)の前記支持ベース(36)には、その下側(82)に、力センサー(89)用作動装置(88)を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の支持シェル装置。 請求項6 前記支持ボウ装置(24)を、前記足部(23)の嵌込シェル(53)から独立した構成要素として形成することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の支持シェル装置。 請求項7 前記支持ボウ装置(24)を、スナップフィット結合により、前記足部(23)の前記嵌込シェル(53)に連結可能にすることを特徴とする、請求項6に記載の支持シェル装置。 請求項8 前記支持ボウ装置(24)を、前記嵌込シェル(53)に脱着可能に連結することを特徴とする、請求項6又は7に記載の支持シェル装置。 請求項9 前記足部(23)には、前記嵌込シェル(53)に連結できる爪先部(78)を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の支持シェル装置。 請求項10 前記爪先部(78)を、伸縮可能なように前記嵌込シェル(53)に連結することを特徴とする、請求項9に記載の支持シェル装置。 請求項11 前記爪先部(78)には、爪先支持体(81)を有し、前記爪先支持体(81)を、前記嵌込シェル(53)と連結するための枢支関節(80)を用いて、ベースプレート(79)に対して回転可能にすることを特徴とする、請求項9又は10に記載の支持シェル装置。 請求項12 曲げ角度設定装置(49)を、前記足部(23)の前記支持ボウ装置(24)を前記ふくらはぎ部(21)の前記踵支柱(47)と踵側で連結するように設け、前記曲げ角度設定装置(49)には、フラップ(50)を有し、前記フラップ(50)を、前記支持ボウ装置の踵連結部(48)に関節接合させ、前記踵支柱に形成したガイドレール(66)と案内係合させて、様々な位置で前記踵支柱に固定可能にすることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の支持シェル装置。 請求項13 前記フラップに、2つのレール止め具(71、72)と相互作用するフラップ止め具(63)を有し、前記レール止め具(71、72)を、前記ガイドレール(66)に対する前記レール止め具の相対位置を可変にして、両側で変位経路を限定できるように固定可能にすることを特徴とする、請求項12に記載の支持シェル装置。 請求項14 前記ふくらはぎ部(21)には、前記支柱連結部(46)から前記ふくらはぎ支柱(29、30)のふくらはぎ側間隙部(98)に延在し、前記支柱連結部に対して弾性的に支持されるふくらはぎ取付け具(97)を有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の支持シェル装置。 請求項15 前記ふくらはぎ取付け具(97)を、その自由終端領域で、長手方向に変位可能に連結する止め具(103)を介して、前記ふくらはぎ支柱(29、30)に連結することを特徴とする、請求項14に記載の支持シェル装置。 請求項16 前記止め具(103)を、様々な位置で前記ふくらはぎ支柱(29、30)に固定可能とすること、を特徴とする請求項15に記載の支持シェル装置。
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